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コラム

職場復帰の為の相談会

2025.10.01

兵庫県で職場復帰の相談会を探している方へ

兵庫県で職場復帰の相談会を探している方へ - 一人ひとりに合った復職支援の見つけ方

メンタルヘルス不調で休職・離職された方にとって、職場復帰は大きな不安を伴う決断となります。兵庫県内では様々な機関が復職支援や相談会を実施していますが、「自分に合った支援はどれなのか」「どこに相談すればよいのか」と迷われている方も少なくありません。本記事では、兵庫県における職場復帰支援の全体像を整理し、それぞれの特徴や選び方のポイントをお伝えします。

職場復帰支援の現状と兵庫県の取り組み

厚生労働省の調査によれば、精神障害による労災請求件数は年々増加傾向にあり、2022年度は2,683件と過去最多を記録しました。メンタルヘルス不調からの職場復帰は、本人だけでなく企業や医療機関も含めた総合的な支援が求められる課題となっています。

兵庫県では、こうした状況を受けて官民問わず多様な復職支援プログラムが展開されています。ただし、それぞれの支援機関が異なる専門性や強みを持っているため、ご自身の状況や目標に応じて適切な相談先を選ぶことが重要です。

発達特性を強みに変えるIT療育の視点

メンタルヘルス不調の背景に、気づかれていない発達特性が関係しているケースは少なくありません。ADHD(注意欠如・多動症)やASD(自閉スペクトラム症)の特性を持つ方は、従来型の職場環境では苦労することが多い一方で、ITやデジタル分野では特性が強みとなる場合があります。

たとえば、細部へのこだわりはプログラミングでのデバッグ作業に、視覚的な思考の得意さはデザイン業務に活かせます。集中力の高さや論理的思考は、システム開発やデータ分析で評価されるスキルです。こうした特性を理解し、適切な環境で活かせる職種を選ぶことで、働きやすさは大きく変わります。

在宅勤務・リモートワークという選択肢

通勤のストレスや職場の人間関係が負担となっていた方にとって、在宅勤務は有力な選択肢となります。IT関連業務の多くはリモートワークに対応しており、自分のペースで働ける環境を整えやすいという利点があります。

兵庫県内でも、在宅勤務に対応した就労継続支援B型事業所が登場しています。パソコン作業やデータ入力から始めて、徐々にスキルアップしながら一般就労を目指すことができます。心理専門スタッフによるオンラインサポートも受けられるため、孤立感を感じることなく働ける体制が整っています。

実務訓練と就労先確保を両立するアプローチ

職業訓練で得たスキルを、実際の就労にどうつなげるかは大きな課題です。訓練は受けたものの、結局就職先が見つからないという事態を避けるためには、訓練と就労先確保が一体となったサービスを選ぶことも一つの方法です。

兵庫県内には、IT自立訓練と自社のITソリューション事業部での就労機会を組み合わせたサービスを提供する事業所があります。最長2年間のIT技術訓練を受けた後、実際にシステム開発やWeb制作の業務に携わることができるため、訓練から就労へのスムーズな移行が実現しています。

相談から復職までの具体的なステップ

実際に職場復帰を目指す場合、どのような流れで進めればよいのでしょうか。一般的なプロセスを時系列で整理します。

1

主治医との相談・確認

復職を考え始めたら、まず主治医に相談します。医学的な観点から復職の可否や適切な時期について助言を得ることが重要です。主治医の意見書が必要となるケースも多いため、早めに相談しましょう。

2

支援機関への問い合わせ・見学

候補となる支援機関に連絡を取り、サービス内容の説明を受けます。可能であれば実際に施設を見学し、雰囲気やスタッフの対応を確認することをおすすめします。複数の機関を比較検討することも有効です。

3

アセスメント・支援計画の作成

利用を決めたら、専門スタッフによる詳細なアセスメントを受けます。現在の状態、課題、目標などを整理し、個別の支援計画を作成します。この段階で、職場や主治医との連携体制も確認されます。

4

段階的なプログラム参加

週1〜3日程度から通所を始め、徐々に日数や時間を増やしていきます。生活リズムの安定、作業能力の回復、ストレス対処スキルの習得など、段階的にステップアップします。定期的に進捗を評価し、計画を調整していきます。

5

復職前の最終調整

復職の目処が立ったら、職場との復職条件の調整を行います。勤務時間、業務内容、配慮事項などを具体的に決めていきます。支援機関のスタッフが同席して、三者面談を行うケースもあります。

6

復職と定着支援

実際に復職した後も、定期的なフォローアップが続きます。職場での困りごとや体調面の変化を相談しながら、安定した就労を目指します。多くの支援機関では、復職後6ヶ月〜1年程度の定着支援を提供しています。

よくある質問と不安への対処

Q 復職支援を利用したことが職場に知られてしまうのでは

職場との連携を前提とするリワーク支援の場合、人事担当者などには利用が知られます。ただし、プログラムの具体的な内容や個人的な相談内容が無断で共有されることはありません。むしろ、専門機関を利用して計画的に復職準備を進めていることは、職場からも前向きに評価されるケースが多いようです。

一方、新たな就職を目指す場合は、就労移行支援や自立訓練を利用していることを応募先に伝える義務はありません。ただし、障害者雇用枠での就職を希望する場合は、支援機関の存在が就職活動においてプラスに働くこともあります。

Q プログラムについていけるか心配です

多くの復職支援プログラムは、個別のペースに合わせて進められるよう設計されています。集団プログラムであっても、個人の状態に応じた課題設定や目標調整が行われます。「ついていけない」と感じたら、遠慮せずスタッフに相談することが大切です。

実際、体調の波によって参加できない日があるのは自然なことです。むしろ、そうした状況での自分の対処方法を学ぶことが、復職後の安定した就労につながります。完璧を目指さず、できることから少しずつ進めていく姿勢が重要です。

Q 費用が心配で利用をためらっています

公的な支援機関のサービスは基本的に無料です。民間の自立訓練事業所でも、自立支援医療制度や障害福祉サービス受給者証を活用することで、所得に応じた自己負担上限が設定されます。

多くの場合、月額0円〜37,200円の範囲内で利用できます。まずは相談時に費用について詳しく説明を受け、利用可能な制度についても確認しましょう。経済的な理由で支援を諦める前に、活用できる制度がないか確認することが重要です。

プラスイノベーションの包括的な復職・就労支援

兵庫県で職場復帰や新たな就労を目指す方に向けて、株式会社プラスイノベーションでは段階に応じた複数のサービスを提供しています。

IT就労に特化した自立訓練「CYBER TECH ACADEMY」

尼崎市にあるCYBER TECH ACADEMYは、精神障害や発達障害のある方を対象とした、IT就労に特化した自立訓練事業所です。最長2年間の訓練期間で、プログラミング、Webデザイン、オフィスソフトなどの実践的なITスキルを習得できます。

週3日からの通所が可能で、送迎サービスも利用できるため、体調に不安がある方でも無理なく始められます。臨床心理士や作業療法士が常駐し、IT技術の習得だけでなく、生活リズムの安定化や日常動作の改善もサポートします。

特筆すべきは、訓練後の就労先として自社のITソリューション事業部があることです。一般企業への就職サポートも行いますが、自社での雇用機会があることで、「訓練は受けたが就職先がない」という不安を軽減できます。

💡 利用者の声
「教科書通りではなく、実際に仕事で活用できるスキルを教えてもらっています。アウトプットする機会があり、自信にもつながっています」(2022年入所者)

在宅勤務対応の就労継続支援B型「ワークリンク尼崎」

通勤が負担となる方や、在宅での働き方を希望する方には、ワークリンク尼崎のサービスが適しています。IT・パソコン業務に特化したB型事業所で、データ入力、Excel作業、Web制作補助、SNS運用支援など、多様な業務を提供しています。

在宅勤務にも対応しており、自宅でパソコン作業を行いながら工賃を得ることができます。心理専門スタッフがオンラインでサポートするため、孤立せず安心して働けます。月額1万円〜5万円の工賃が得られ、スキルアップしながら一般就労を目指すこともできます。

💡 利用者の声
「うつの状態に合わせて無理なく働けるだけでなく、不安なときにはオンラインで心理カウンセラーさんが話を聞いてくれるので、心の支えになっています」(30代男性・尼崎市在住)

無料個別相談会の実施

プラスイノベーションでは、定期的にキャリアコンサルタントによる無料個別相談会を開催しています。復職や就職を目指す方向けに、1時間の対面相談で、これからの働き方やキャリアについてじっくり相談できます。

リワークプログラムに関する質問、自分に合った支援の選び方、利用までの流れなど、どんな疑問にも丁寧にお答えします。まずは気軽に相談してみることで、次のステップが見えてくるはずです。

まとめ - 自分に合った支援を見つけることが成功への第一歩

職場復帰は決して一人で抱え込む必要のない課題です。兵庫県内には、公的機関から民間事業所まで、多様な専門支援が整っています。重要なのは、ご自身の状況や目標に合った支援を見つけ、焦らず段階的に準備を進めることです。

元の職場への復職を目指すのか、新たな環境でのスタートを切るのか。従来と同じ働き方を続けるのか、ITスキルを身につけて新しいキャリアを築くのか。在宅勤務という選択肢も含めて、自分らしい働き方を見つけることが、長く安定して働き続けるための鍵となります。

まずは相談会や見学に参加し、実際の支援内容を確認してみましょう。自分の特性や強みを理解し、それを活かせる環境を選ぶことで、「働く」ことが再び前向きな意味を持つようになります。

職場復帰・就労に関するご相談はプラスイノベーションへ

株式会社プラスイノベーションでは、メンタルヘルス不調や発達障害のある方の職場復帰・就労を包括的にサポートしています。IT技術習得から就労先確保まで、一貫した支援体制で皆さまの新しいスタートを応援します。

  • 復職支援が必要とされる背景

    メンタルヘルス不調による休職者の約半数が、復職後1年以内に再休職するというデータがあります。この背景には、復職のタイミングの判断の難しさ、職場環境への適応、業務負荷の調整など、複数の要因が絡み合っています。

    単に「休んで回復したから戻る」だけでは不十分で、段階的な職場適応訓練や、再発予防のための自己理解、ストレスマネジメントスキルの習得が欠かせません。そのため、専門的な支援機関での相談や訓練プログラムの活用が推奨されているのです。

    兵庫県内の主な職場復帰支援機関

    兵庫県では、公的機関から民間事業所まで、多様な復職支援サービスが提供されています。ここでは代表的な支援機関の特徴を整理します。

    兵庫障害者職業センターのリワーク支援

    独立行政法人高齢・障害・求職者雇用支援機構が運営する兵庫障害者職業センターでは、うつ病等のメンタルヘルス不調により休職している方を対象に、職場復帰に向けたウォーミングアップのためのリワーク支援プログラムを提供しています。

    このプログラムの特徴は、事業所の担当者と連携しながら進める点にあります。週3〜5日、1日5〜6時間程度の通所を基本とし、生活リズムの安定化から始まり、模擬的な作業課題、ストレス対処法の習得へと段階的に進みます。医療機関との連携も密に行われるため、医学的な観点からも安全性が確保されています。

    兵庫県看護協会の復職支援研修

    看護職に特化した復職支援として、兵庫県看護協会が運営するナースセンターの復職支援事業があります。ブランクのある看護師を対象に、3日間コースや1日間コースの復職支援研修を実施しており、最新の看護技術や医療知識のアップデートが可能です。

    特に採血などの基礎技術に不安がある方向けの看護基礎技術研修や、プラチナナース研修など、キャリアステージに応じた多様なプログラムが用意されています。合同就職説明会も定期的に開催され、復職先の選択肢を広げる機会も提供されています。

    兵庫産業保健総合支援センターのセミナー

    兵庫産業保健総合支援センター(さんぽセンター)では、企業の人事労務担当者向けのセミナーを中心に、メンタルヘルス不調者の職場復帰支援に関する情報提供を行っています。Web開催も積極的に実施されており、遠方からでも参加しやすい体制が整っています。

    リワーク支援の活用方法や、職場復帰後の定着支援について、実践的な知識を得られる点が特徴です。企業側の理解を深めることで、復職する側にとっても働きやすい環境づくりにつながります。

    民間リワークセンターの個別支援

    近年、兵庫県内では民間事業者による復職支援サービスも充実してきています。自立訓練(生活訓練)事業所として運営されるリワークセンターでは、週1日から利用可能な柔軟な通所体制や、キャリアコンサルタントによる個別相談会など、一人ひとりの状況に応じたきめ細かい支援が提供されています。

    神戸市や尼崎市を中心に複数の事業所が展開されており、アクセスの良さも魅力です。臨床心理士や公認心理師などの専門職が常駐し、心理的なサポートと実践的な職場復帰準備を並行して進められる体制が整っています。

    職場復帰相談会の選び方 - 5つの視点

    多様な支援機関がある中で、どのように相談先を選べばよいのでしょうか。ここでは、実際に復職を果たした方々の声や支援現場の知見から、選択の際に重視すべきポイントをご紹介します。

    1 現在の状態と目標の明確化

    まず重要なのは、ご自身の現在の状態と目指す方向性を整理することです。「元の職場に戻りたい」のか「新しい環境で再スタートしたい」のか、「同じ職種を続けたい」のか「職種転換を考えている」のかによって、適した支援内容は大きく異なります。

    たとえば元の職場への復職を目指す場合は、職場との連携を重視するプログラムが適しています。一方で、離職して新たな就職先を探す場合は、職業訓練や就労移行支援的な要素を含むサービスが有効でしょう。

    2 通所可能性とアクセス

    復職準備段階では、定期的な通所が求められるケースが多くあります。体調が万全でない中での通所は想像以上に負担となるため、自宅や勤務先からの距離、交通手段、所要時間などを現実的に検討する必要があります。

    兵庫県内でも、神戸市中心部と郊外では利用できるサービスに差があります。まずは最寄りの支援機関を調べ、遠方の場合はオンライン対応の可否も確認しましょう。一部の民間事業所では送迎サービスを提供している場合もあります。

    3 プログラム内容と専門性

    復職支援プログラムの内容は機関によって大きく異なります。生活リズムの安定化に重点を置くもの、認知行動療法などの心理療法を取り入れるもの、実務的なスキル訓練を中心とするものなど、アプローチは様々です。

    自分の課題が何なのかを考えたとき、「朝起きられない」「集中力が続かない」といった基本的な生活習慣の問題なのか、「人間関係のストレス対処」「完璧主義的な思考パターン」など認知面の問題なのか、あるいは「業務スキルの不足」なのかによって、必要な支援は変わってきます。

    4 費用と利用期間

    公的機関のサービスは基本的に無料ですが、民間事業所の場合は費用が発生します。ただし、障害福祉サービスとして提供されている自立訓練事業の場合、自立支援医療や障害福祉サービス受給者証を利用することで、自己負担を抑えられるケースがあります。

    また、利用可能な期間も確認が必要です。公的なリワーク支援は概ね3〜6ヶ月程度、自立訓練事業は最長2年間など、サービスによって期間が異なります。焦らず着実に準備を進めるためには、十分な期間が確保できる支援を選ぶことが重要です。

    5 復職後のフォロー体制

    見落とされがちですが、復職後の定着支援体制も重要な選択基準です。復職直後は環境変化のストレスが大きく、この時期の支援の有無が再休職率に影響すると言われています。

    定期的な面談やフォローアップ、緊急時の相談対応など、アフターケアの内容を事前に確認しておくことをおすすめします。職場への定着支援サービスを提供している事業所では、復職後も継続的なサポートが受けられます。

    復職成功のカギとなる「段階的アプローチ」

    職場復帰支援の現場で共通して重視されているのが、段階的なアプローチです。いきなり以前と同じ業務量・勤務時間に戻るのではなく、徐々にステップアップしていく方法が、長期的な職場定着につながることが明らかになっています。

    生活リズムの安定化から始める

    休職中は生活リズムが乱れがちです。まずは規則正しい起床・就寝時間の確立、適度な運動習慣、バランスの取れた食事など、基本的な生活習慣を整えることが第一歩となります。

    多くの復職支援プログラムでは、週3日程度の通所から始め、徐々に日数を増やしていきます。これは単に通所に慣れるだけでなく、自分の体調やストレス耐性を客観的に把握するプロセスでもあります。

    模擬業務での実践的トレーニング

    生活リズムが安定してきたら、次は業務に近い作業での訓練です。パソコン作業、書類作成、模擬的なプロジェクト遂行など、実際の職場を想定した課題に取り組むことで、集中力の持続時間や作業効率を段階的に回復させていきます。

    ここで重要なのは、完璧を目指さないことです。むしろ、自分の限界や疲労のサインを正確に把握し、適切なタイミングで休憩を取る技術を身につけることの方が、長期的には価値があります。

    ストレス対処スキルの習得

    再発予防のためには、ストレスへの対処方法を身につけることが不可欠です。認知行動療法的なアプローチで思考パターンを見直したり、リラクゼーション技法を習得したりすることで、職場でのストレスに適切に対処できるようになります。

    また、自分の特性や限界を理解し、無理のない働き方を設計する「セルフマネジメント」の視点も重要です。どのような状況で調子を崩しやすいのか、どうすれば回復できるのかを知っておくことは、長く働き続けるための財産となります。

    IT・デジタルスキルを活かした新しい働き方の選択肢

    職場復帰を考える際、必ずしも以前と同じ職種・業界に戻る必要はありません。特に近年は、IT・デジタル分野での人材ニーズが高まっており、未経験からでもスキルを習得して新たなキャリアを築くことが可能になっています。

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