力仕事の種類と特徴|向いている人の条件と長く続けるためのポイント
この記事でわかること
- ▶力仕事の定義と肉体労働との違い
- ▶代表的な力仕事の職種一覧と体力要求レベル
- ▶力仕事のメリット・デメリット(収入面・健康面)
- ▶向いている人・向いていない人の特徴
- ▶力仕事が「きつい」と感じたときの選択肢
力仕事とは何か——肉体労働との違いも含めて整理する
「力仕事」という言葉は日常的によく使われますが、厳密な定義があるわけではありません。一般的には、身体的な力や体力を主に使って行う仕事全般を指します。重い荷物を持ち運ぶ、長時間立ちながら作業する、屋外で動き続けるといった仕事が典型例です。
よく混同される「肉体労働」との違いは、どちらかといえばニュアンスの問題です。肉体労働は身体全体を使う労働を広く指す概念で、建設・土木・工場・農業・介護といった職種が含まれます。力仕事はそのなかでも「重量物を扱う」「筋力・体力が前提になる」作業に絞られる場合が多く、解体作業員や引越し作業員、港湾荷役などが代表例として挙げられます。
重要なのは、どちらの言葉もポジティブ・ネガティブ両面の印象を持ちやすいという点です。体力に自信がある人にとっては「やりがいのある仕事」として映りますし、身体への負担を心配する人には「続けにくい仕事」に見えるかもしれません。実態をフラットに理解してから自分に合った職種を選ぶことが、長く働き続けるための第一歩といえるでしょう。
力仕事の職種一覧——体力要求レベル別に整理
力仕事に分類される職種は多岐にわたります。「とにかく体を動かしたい」という方から「体力に多少の自信がある程度」の方まで、実は参入ハードルには幅があります。以下では体力要求レベルを3段階に分けて整理します。
✓ 未経験・体力普通でも始めやすい力仕事
比較的ハードルが低く、運動習慣がなくてもある程度慣れれば続けられる職種です。
これらの職種は、「立ち仕事」「体を動かす仕事」という括りで検索されることも多い職種群です。家事代行は男性スタッフの需要が近年増加しており、男女問わず参入しやすい環境が整いつつあります。
✓ 体力・筋力に自信がある人向けの力仕事
重量物の取り扱いや長時間の屋外作業が伴うため、ある程度の体力基盤が必要な職種です。その分、時給・日当が高めに設定されているケースが多いです。
✓ 専門スキルや資格が必要な体力系の仕事
体力だけでなく、国家資格や専門的な知識・技術が必要な職種群です。取得・習得のハードルはあるものの、資格取得後は収入の安定性や職域の広がりが期待できます。
- ✓ 介護士・介護福祉士——利用者の身体介助・移乗など体力を要する場面が多く、国家資格取得によりキャリアアップが可能
- ✓ とび職人・鳶工——高所作業・足場組立が中心。労働安全衛生法に基づく特別教育や技能講習が必要で、経験を重ねるほど高収入になりやすい
- ✓ 電気工事士——第二種電気工事士免状(国家資格)が必要。現場では脚立・電線の取り扱いなど体力を使う作業が多い
- ✓ スポーツ・フィットネスインストラクター——体を動かすことそのものを職業にできる。民間資格が取得の入り口になることが多い
- ✓ 警察官・消防士——公務員採用試験の合格が必要。体力測定が選考に組み込まれており、採用後も高い体力水準の維持が求められる
力仕事の収入はどのくらいか——高収入を狙える職種の傾向
「力仕事はきついけど稼げる」というイメージは、ある程度事実に基づいています。身体的なリスクや過酷な労働条件が報酬に反映されやすいからです。厚生労働省の賃金構造基本統計調査(2023年)をもとに代表的な職種の年収傾向を見ると、建設系・インフラ系の職種が比較的高水準にあることがわかります。
一方で、未経験からスタートする力仕事バイト・パートの場合、時給1,000〜1,300円程度が多く、必ずしも「高収入」とはいえないケースも多いです。「体力仕事 高収入」を目指すなら、未経験からでも資格取得のルートがある職種を選ぶことが現実的な戦略になります。
力仕事のメリット——体で感じる充実感と実利
力仕事には、オフィスワークにはない独自のメリットがあります。主要なものを整理すると、次の3点が代表的です。
① 仕事そのものが健康維持につながる
毎日体を動かすことで、基礎体力・筋力が自然に維持されます。「ジムに行く時間がない」という人でも、仕事を通じて運動量を確保できるという点は、長期的な健康面で大きなアドバンテージになりえます。実際に「体を動かす仕事 健康」という検索ニーズが一定数あることからも、このメリットに期待している求職者が多いことがわかります。
② 仕事の成果が「見える」充実感がある
「荷物を運んだ」「現場を完成させた」といった成果が目に見える形で残るのが力仕事の特徴です。デスクワークでは感じにくい「やった」という達成感が毎日得られることで、働くモチベーションを維持しやすい人もいます。特に、継続的な目標設定よりも「目の前の作業を完遂すること」にやりがいを感じるタイプには、力仕事のサイクルが合っている場合があります。
③ 未経験・スキルなしからでも始められる職種が多い
引越しアルバイト・倉庫内作業・清掃といった職種は、学歴・資格不問で採用されることが多く、就職のハードルが低い点も魅力です。「スキルのいらない仕事を探している」「まずは体を使って働きたい」というニーズと合致しやすく、キャリアのスタートラインとして選ばれることも多い職種群です。
力仕事のデメリットと「きつい」と感じる本当の理由
メリットがある一方で、力仕事には現実的なリスクも存在します。事前に把握しておくことで、入職後の「こんなはずじゃなかった」を防ぐことができます。
✓ 身体への蓄積疲労と怪我のリスク
力仕事が「きつい」と感じる最大の理由は、身体への蓄積疲労です。特に腰・膝・肩への負担は年単位で積み重なります。厚生労働省の職業性腰痛に関するデータでも、建設・運輸・サービス系職種における腰痛発症率の高さが確認されています。「力仕事きつい」という検索があるように、若いうちは問題がなくても、30代〜40代になると身体のつらさが顕著になるケースは少なくありません。
✓ 加齢・体調変化で働けなくなるリスク
体力を主な武器にする職種は、加齢とともに働ける期間が制約されやすいという構造的な課題があります。「力仕事向いてない」と感じる背景の多くは、本人の体力変化ではなく年齢による変化であることも多いです。50代・60代でも続けやすい体力系職種(現場監督・警備など)へのキャリアシフトを早めに考えておくことが重要です。
✓ ルーティン化によるスキル停滞
力仕事の多くは、ある程度慣れると業務がルーティン化します。それ自体は悪いことではありませんが、「スキルアップしたい」「キャリアを広げたい」と考えたとき、力仕事単体では転職市場での評価が限られる場合があります。資格取得やITスキルの習得など、横断的な能力開発を並行させることが中長期的なキャリアの安定につながります。
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力仕事が向いている人・向いていない人の特徴
「自分は力仕事に向いているか」という問いは、単に体力の問題ではありません。仕事に対する価値観や性格特性も大きく影響します。
✓ 向いている人の特徴
- ✓ 身体を動かすことが苦にならない、むしろ好き——机に座り続けることが苦痛で、体を動かしているほうが集中できるという方は力仕事と相性がよいです
- ✓ 目に見える成果にやりがいを感じる——「今日これだけ運んだ」「この現場が終わった」という具体的な達成感が働く原動力になる人
- ✓ チームで動くことが苦痛でない——引越しや建設現場では、チームワークが必要な場面が多く、コミュニケーションが基本的に取れることが前提になります
- ✓ 外での活動が好き、屋内に閉じこもることが苦手——土木・農業・配送など屋外職種との親和性が高まります
✓ 向いていない可能性がある人の特徴
以下の特徴がある場合、力仕事を長期間続けることが難しくなるリスクがあります。「向いていない=ダメ」ではなく、ほかの選択肢を検討するサインとして読んでください。
- 持久力より瞬発力タイプで、長時間の反復作業に疲弊しやすい
- 腰・膝・肩に既往症がある、または疲れやすい体質
- 感覚過敏(音・匂い・暑さ・寒さ)があり、屋外・工場環境がストレスになりやすい
- 体力ではなく知識・技術・アイデアで勝負したいという志向が強い
「手を使わない仕事」「足腰に負担のかからない仕事」「体に負担のかからない仕事」といった検索ニーズが一定数あることは、力仕事に疲れた・合わなかったという経験をもつ人たちがキャリアの転換点を探していることを示しています。力仕事が自分に合わないと気づくこと自体は、ネガティブな出来事ではありません。
力仕事が続けられなくなったとき——福祉的なサポートという選択肢
「力仕事に就いたけれど、身体がもたなくなった」「障害や特性があって、力仕事を続けるのがしんどい」——そういった状況で就労の壁にぶつかる方が、実際には多くいます。こうしたとき、「もっと頑張れば何とかなる」と一人で抱え込む必要はありません。福祉的な就労支援サービスを使うことは、制度として認められた正当な選択肢です。
発達障害(ADHD・ASD・LDなど)や精神障害(うつ・不安障害など)のある方の中には、「体力があるから力仕事しかない」と思い込んでいたり、ほかの就労選択肢があることを知らずにいるケースがあります。就労支援の現場から見ると、この思い込みが本人にとって不必要な消耗を生み続けている、という状況は珍しくありません。
✓ 「弱みを補う仕事選び」より「強みが活きる仕事選び」へ
たとえばADHDの特性のひとつである「過集中」は、単純な反復作業よりも、興味関心のある分野のタスクに向けられたときに突出した力を発揮します。ASDの方の中には、精密さ・ルール遵守・論理的思考を得意とするケースが多く、IT・データ処理・デザインといった分野との親和性が高いことも、就労支援の現場で繰り返し確認されています。
「力仕事しかできない」という思い込みを手放し、自分の特性が強みになる職域を探すことが、長期的な安定就労への近道です。ここで役立つのが、障害福祉サービスとして位置づけられた就労支援制度です。
自立訓練(機能訓練・生活訓練)……就労に向けた生活スキルや仕事スキルを、最長2年間かけて身につける訓練サービス。
就労移行支援……一般就労を目指す方を対象に、職業準備訓練から就職後の定着支援まで行う。
これらのサービスは、障害者手帳や療育手帳、あるいは医師の診断書をもとに利用できます。費用は原則として自己負担が1割以下(所得に応じて無料になるケースも多い)。「お金がかかるから無理」という心配は不要です。
✓ IT×福祉で「体に負担のかからない仕事」へ——プラスイノベーションの支援事業
株式会社プラスイノベーションは、兵庫県尼崎市を拠点に、発達障がい・精神障がいのある方の就労と自立を支援する複数の福祉事業を運営しています。「力仕事から離れたい」「体に負担のかからないIT系の仕事に挑戦したい」という方のニーズに、具体的な形で応えるサービス体制です。
IT・パソコン業務に特化したB型事業所です。データ入力・Excel作業・SNS運用補助・Web制作補助・YouTube動画編集など、身体的な負担なく取り組めるデジタル系の作業を仕事として体験できます。在宅勤務にも対応しており、「外出が難しい」「体調に波がある」という方でも無理なく働けるよう配慮されています。臨床心理士・公認心理師が常駐しており、仕事上の不安だけでなく、生活面の相談にも対応します。
対象:知的障害・精神障害・発達障害のある方(障害者手帳または医師の診断書が必要)
IT就労に向けた実務スキルを最長2年間かけて習得できる自立訓練校です。プログラミング・Webデザイン・Officeスキルの習得に加え、生活リズムの安定・コミュニケーション力の向上なども訓練の柱です。作業療法士・臨床心理士・現役エンジニアが支援チームを構成しており、IT未経験でも段階的に力がつく設計になっています。訓練修了後は、同社のITソリューション事業部や提携企業への就職支援も行っています。
対象:精神障害・発達障害・療育手帳保持者(週3日からの登所が可能、送迎サービスあり)
"うつの状態に合わせて無理なく働けるだけでなく、不安なときにはオンラインで心理カウンセラーが話を聞いてくれるので、心の支えにもなっています。"
「力仕事から次のステップへ」と考えはじめた段階でも、まずは無料相談から話を聞くことができます。制度の説明・自分に合ったサービスの案内・利用手続きのサポートまで、ひとつひとつ一緒に確認できます。
力仕事を長く続けるためのポイント
「力仕事が向いている、続けたい」と思っている方にとって、長期的に身体を守りながら働くための実践的なポイントを整理します。
正しいフォームと動作習慣を早期に身につける
腰痛・膝痛の多くは、誤った持ち上げ動作の反復によるものです。入職初期に先輩や職場での安全衛生教育から正しい姿勢・動作を学ぶことが、10年後の身体状態を大きく左右します。
仕事以外での回復習慣を確立する
睡眠の質・入浴・軽いストレッチが疲労回復に直結します。休日に何もしないと疲れが抜けない場合は、有酸素運動(ウォーキング・水泳など)で血流改善を図ることが効果的とされています。
資格・スキルを並行して積み上げる
現場で働きながら、玉掛け技能講習・フォークリフト免許・電気工事士・建設キャリアアップシステムへの登録など、業界内での評価を高める資格を取得していくことで、体力が落ちた後のキャリアシフトを柔軟にできます。
無理をしない文化がある職場を選ぶ
「工場 慣れるまで」「工場勤務 体力」といった検索が多く行われているように、入職初期は特に身体への慣れが必要です。残業が恒常化している・休憩が取りにくいといった職場環境は、早期離職だけでなく怪我のリスクも高まります。求人票だけでなく口コミ・見学で実態を確認することを推奨します。
力仕事に関するよくある質問
まとめ——力仕事の選び方と、次の一歩
力仕事は、「体を動かすことが好き」「達成感を日々感じたい」という方に向いた仕事群です。一方で、身体への長期的な負担・スキルの停滞・加齢によるキャリアリスクといった課題も現実として存在します。職種選びの際は体力要求レベルと自分の身体条件を照らし合わせ、資格取得のルートも視野に入れながら選ぶことが、長く安定して働き続けるための鍵になります。
また、「力仕事しかない」という思い込みを持っている方、特に発達特性がある方は、自分の特性に合った職種がほかにも存在する可能性を改めて検討してみてください。強みを活かせる仕事は、必ずしも身体を酷使する仕事である必要はありません。
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