Menu

お知らせ

ホーム

>

お知らせ

>

お知らせ(詳細ページ)

コラム

発達障害で仕事が続かない理由とは?特性別の原因と対処法を解説

2026.04.07

発達障害で仕事が続かない理由と対処法|特性に合った働き方の見つけ方

「何度転職しても続かない」「仕事が覚えられない」「人間関係で毎回つまずく」——発達障害のある方の中に、こうした悩みを抱えてきた方は少なくありません。仕事が続かないことは、根性や努力の問題ではなく、特性と職場環境のミスマッチである場合がほとんどです。本記事では、特性別に仕事が続かない理由を整理し、職場環境の見直しや支援機関の活用といった現実的な対処法を解説します。

発達障害のある方が仕事を続けにくい構造的な理由

仕事が続かない背景には、特性そのものというより「特性と職場環境の組み合わせが機能していない」という問題があります。同じ特性を持つ方でも、職場環境によって定着できるかどうかが大きく変わります。

転職を繰り返すうちに「また辞めた」という体験が積み重なり、自己評価がどんどん下がっていくという悪循環もよく見られます。重要なのは、「仕事が続かなかった」という事実を能力の問題として捉えるのではなく、マッチングの問題として分析し直すことです。

ADHDの特性と仕事の定着しにくさ

ADHDの特性がある方の仕事の定着しにくさには、主に3つのパターンが絡みます。一つ目は不注意によるミスの積み重ねです。書類の誤字脱字、期限の見落とし、連絡の漏れ——これらは本人の努力不足ではなく、ワーキングメモリ(情報を一時的に保持して作業する能力)の特性から生まれます。同じ量の情報処理に対して、より多くの認知的負荷がかかるため、定型発達の人が「普通にこなせる」業務量が過負荷になりやすいです。

二つ目は多動性・衝動性による行動パターンです。飽きを感じやすい、刺激が欲しくなる、感情のコントロールが難しい場面がある——こうした特性は、単調な業務が続く職場や、感情的なやりとりが多い職場では摩擦を生みやすくなります。三つ目は「普通にやろう」と無理を重ねて燃え尽きるパターンです。発覚を恐れて特性を隠しながら働き続けた結果、ある時点で限界を迎えて急に動けなくなるというケースが、支援現場ではよく見られます。

ASDの特性と職場での摩擦

ASD(自閉スペクトラム症)の特性がある方の場合、仕事の定着を難しくする大きな要因は「暗黙のルール」との衝突です。日本の職場には、言語化されていない文化的な了解が非常に多くあります。「場の空気を読む」「報告のタイミングを察する」「雑談の中で人間関係を構築する」——これらは明示されないまま「できて当然」とされていることが多く、ASDの特性がある方には過大な要求になりやすいです。

感覚過敏も仕事の継続に影響します。オフィスの騒音、蛍光灯の光、香水の匂い——これらは多くの人が気にならない程度の刺激でも、感覚過敏のある方には著しい集中の低下や消耗をもたらすことがあります。「なぜあの人は普通の環境で働けないのか」と周囲に思われる一方で、本人は日々消耗していく、という状況です。

二次障害が仕事の継続を難しくするケース

発達特性そのものに加えて、特性に合わない環境で長年働き続けたことによる二次障害(うつ状態、適応障害、不安障害など)が仕事の継続を困難にしているケースも多くあります。二次障害が生じると、本来の発達特性への対処よりも、まず心身の状態を回復させることが優先される段階に入ります。

こうした状況では、すぐに次の職場を探すよりも、一度立ち止まって専門機関のサポートを受けながら状態を整える期間を確保することが、長期的に見て安定した就労につながりやすいです。

「仕事が続く」ための視点を変える

仕事が続かない問題に向き合うとき、多くの方が「自分が変わらなければならない」という方向にエネルギーを使います。しかし、発達特性のある方が職場に合わせて全力でカモフラージュし続けることには限界があります。

有効な視点の転換は「自分を変える」ではなく「合う環境を見つける」です。同じ特性を持つ方でも、業務内容・職場文化・上司のコミュニケーションスタイル・感覚刺激の量などが特性にフィットしている職場では、長期的に定着しているケースがあります。「自分には向いている仕事がない」と感じている方の多くは、向いていない仕事に何度も挑戦してきた結果そう感じているのであり、向いている仕事に出会えていないだけかもしれません。

過去の退職パターンを分析する

仕事が続かなかった職場を振り返ったとき、共通するパターンが見えることがあります。「どの職場でも人間関係で行き詰まった」「マルチタスクが多い業務で毎回パンクした」「急な変更への対応が求められる職場が続いた」——こうしたパターンの特定が、次の職場選びで避けるべき条件を明確にする手がかりになります。

支援機関や専門家のサポートを受けながらこの分析を行うと、自分一人では気づきにくい特性と職場のミスマッチのパターンが見えやすくなります。特に「なぜ毎回同じ理由で辞めることになるのか」が明確にならないまま転職を繰り返していると、次も同じ結果になる可能性が高いです。

💡 POINT
発達特性のある方向けのIT就労訓練であるCYBER TECH ACADEMYでは、訓練開始前に自己分析のプログラムを取り入れています。「何が得意で、何が苦手か」「どんな環境なら力を発揮できるか」を言語化する作業は、就職後の定着率に直結します。

仕事の継続についての困りごとや、自分の特性に合った働き方についてご相談いただけます。
CYBER TECH ACADEMYでは無料相談を随時受け付けています。

無料相談・見学予約はこちら

※まずはお気軽にご相談ください

発達特性のある方が働きやすくなるための具体的な対処法

「仕事が続かない」という困りごとへのアプローチは、大きく4つに整理できます。特性に合わせた仕事環境をつくること、合理的配慮を活用すること、働き方の形式を見直すこと、そして支援機関を活用することです。

合理的配慮を求める

2016年施行の障害者差別解消法により、事業者には障害のある方への合理的配慮の提供が求められています。「指示を口頭だけでなく文書でも共有してほしい」「業務の優先順位を明示してほしい」「静かな場所で作業できる環境を確保してほしい」——こうした依頼は、合理的配慮として職場に求める権利があります。

合理的配慮をうまく活用するためには、自分がどんな状況で困り、どんな配慮があれば業務を遂行しやすくなるかを具体的に説明できることが重要です。抽象的に「苦手なことがある」と伝えるより、「Aという業務では〇〇という困りごとがあり、〇〇という対応があると助かります」という形で提案できると、職場も対応しやすくなります。

障害者雇用枠という選択肢

障害者手帳を取得している方は、障害者雇用枠での就職という選択肢があります。一般雇用枠との大きな違いは、職場に特性が開示された状態で採用されるため、最初から配慮が前提となる点です。「隠して働き続けることに疲れた」「特性に合わせた環境で長く続けたい」という方には、障害者雇用枠でのオープン就労が定着率の面で有利になることがあります。

ただし、障害者雇用枠の求人はIT・事務・軽作業などに集中しており、職種の選択肢が広いとは言えない側面もあります。自分の特性を活かせる職種が障害者雇用枠でどれだけあるかは、支援機関を通じてリサーチする方が情報を集めやすいです。

就労支援サービスを活用する

発達障害のある方が利用できる就労支援サービスは複数あります。就労移行支援は、就職に向けた訓練と職場定着支援を行うサービスで、最長2年間利用できます。就労継続支援B型は、雇用契約を結ばない形で就労に向けた訓練を行うサービスで、週に一定時間から始められる柔軟さがあります。自立訓練(生活訓練)は、生活スキルと就労準備を並行して整える支援です。

これらのサービスを利用するためには、基本的に障害者手帳か診断書が必要です。ただし、診断がついていない段階でも相談に応じてくれる支援機関は多いため、まずは相談してみることが最初のステップになります。

IT分野が発達特性のある方に向いている理由

発達特性のある方の中に、IT分野で活躍している人が多いことは、支援現場でも実感として知られています。プログラミング・データ入力・Web制作・システムのテストといった業務は、論理的な思考・集中力・細部への注意力が求められる作業であり、ADHDの過集中特性やASDの「ルールに基づいた正確な処理」という特性が強みに転化しやすいです。

また、IT分野はリモートワークや在宅勤務が浸透しており、感覚過敏のある方や対人コミュニケーションの負荷が高い方にとって働きやすい環境が整いやすいという特徴もあります。雑多な職場環境から切り離されて作業に集中できることは、多くの発達特性のある方にとって就労継続の条件になります。

ご利用者の声

「教科書通りではなく、実際に仕事・生活する場合において活用できるスキルを教えてもらっています。アウトプットする機会があり、自信にも繋がっています」——これはCYBER TECH ACADEMYを利用されている方の声です。実務に直結した訓練を通じて「自分にできることがある」という感覚が戻ってくることが、就労継続への大きな土台になります。

まとめ:プラスイノベーションの就労支援について

発達障害のある方の仕事の定着しにくさは、特性と環境のミスマッチから生まれる問題です。転職を繰り返した経験は、「自分がダメだった」という証拠ではなく、「自分に合う環境がまだ見つかっていない」というサインとして捉え直すことができます。

プラスイノベーションが運営するCYBER TECH ACADEMYは、発達障害・精神障害のある方を対象としたIT就労に特化した自立訓練校です。IT技術訓練と生活スキルの訓練を並行して提供しながら、作業療法士・心理士・現役エンジニアなどの専門スタッフが個別に支援します。訓練期間は最長2年間で、就労後1年間の定着支援も行っています。

ワークリンク尼崎(就労継続支援B型)では、現在すぐにフルタイムで働くことが難しい方でも、IT業務を通じたスキル習得と段階的な就労訓練ができる環境を整えています。在宅勤務対応も可能で、感覚過敏や通勤の困難がある方にも取り組みやすいサービスです。

発達特性による仕事の継続の困りごと、就労準備、特性に合った働き方についてご相談いただけます。
まずは無料相談からお気軽にお問い合わせください。

無料相談・見学予約はこちら

※発達特性のある方・そのご家族もご相談いただけます

PDFはこちら

一覧へ戻る