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コラム

起立性調節障害とうまく付き合う|尼崎の放課後等デイサービス活用法

2026.07.09

起立性調節障害とうまく付き合う|尼崎の放課後等デイサービス活用法

朝どうしても起きられず、学校に行きたくても体がついていかない。そんなお子さまの様子を前に、尼崎市内で戸惑っている保護者の方は少なくありません。起立性調節障害は思春期に多くみられる自律神経の不調で、気力や性格の問題ではなく、身体の状態として理解することが向き合い方の出発点になります。本記事では、症状の基本的な特徴と不登校との関係を整理したうえで、尼崎市内で利用できる放課後等デイサービスという選択肢について、具体的にご紹介します。

起立性調節障害とはどのような状態か

起立性調節障害(OD)は、立ち上がったときに血圧や心拍を調整する自律神経の働きが乱れ、めまいや強い倦怠感が続く状態を指します。思春期の子どもに発症しやすいとされ、兵庫県の加古川医師会が公開している資料によると、全国調査では小学生の約5パーセント、中学生の約10パーセントにこの状態がみられると報告されています(加古川医師会)。中学生であれば、1クラスに数名程度は同じ状態を抱えている計算になり、決して珍しい症状ではありません。

診断には、横になった状態と立位での血圧・心拍数の変化を比べる新起立試験が用いられることが一般的です。見た目だけでは怠けているのか体調不良なのか判断がつきにくいため、保護者だけで抱え込まず、小児科などの専門機関で状態を確認しておくことが、その後の対応を考えるうえでの土台になります。

朝起きられない・立ちくらみといった主な症状

代表的な症状は、朝なかなか起きられない、立ち上がった瞬間にめまいがする、しばらく立っていると気分が悪くなる、といったものです。午前中は特に調子が悪く、夕方以降になると比較的元気になる日内変動があることも特徴のひとつといえます。この変動があるために、周囲からは「夜は元気なのだから怠けているだけでは」と誤解されやすく、本人にとってもつらい状況を生みやすい症状です。

思春期に自律神経が乱れやすい理由

では、なぜ思春期にこうした症状が起こりやすいのでしょうか。身長や体重が急激に変化する時期は、血管や心臓の働きを調整する自律神経の発達が、身体の成長速度に追いつきにくくなることが背景にあると考えられています。学校生活のストレスや生活リズムの乱れが症状を強めることもあるため、身体面と環境面の両方から捉える視点が欠かせません。

起立性調節障害と不登校が重なりやすい背景

起立性調節障害は、不登校の背景要因のひとつとしても指摘されています。一般社団法人小児心身医学会の情報によると、不登校の子どもの3〜4割程度に起立性調節障害が併存すると報告されており、体調不良そのものが学校に通えない状態と直接結びついているケースが少なくありません(小児心身医学会)。一方で文部科学省の調査では、令和6年度の小・中学校における不登校児童生徒数は35万人を超え、12年連続で増加したことが公表されています(文部科学省)。学校に行きたい気持ちがあっても、身体がついていかない子どもが一定数存在するという前提に立つ必要があるでしょう。

「甘え」ではなく身体の状態としての理解

ここで重要なのは、起立性調節障害による不調を本人の気力や性格の問題として片づけないことです。朝起きられないことを繰り返し指摘されると、子ども自身が自己肯定感を失い、学校そのものへの苦手意識が強まってしまうこともあります。医療機関での診断を受けたうえで、体調の波に合わせて過ごせる居場所を家庭以外にも用意できるかどうかが、回復への分かれ目になると考えられます。

尼崎市で放課後等デイサービスを利用する意味

放課後等デイサービスは、児童福祉法に基づき、原則6歳から18歳までの障害のある子どもが放課後や長期休暇中に通える福祉サービスです。起立性調節障害そのものは医療的な状態ですが、発達障害や不登校を併せ持つ場合には、市区町村が発行する通所受給者証を取得することで利用できるケースがあります。

通所受給者証を使って利用できる福祉サービス

利用にあたっては、尼崎市の窓口や相談支援事業所にまず相談し、医師の意見書や心理検査の結果をもとに受給者証の交付を受ける流れが一般的です。交付までに一定の期間がかかることもあるため、体調の変化を感じた段階で早めに情報収集を始めておくと、後になって選択肢を狭めずに済みます。相談支援専門員がついている場合は、利用計画の作成もあわせて依頼できるため、初めての手続きでも一つずつ確認しながら進められます。

体調に合わせた通所時間が選べるかという視点

起立性調節障害の子どもにとって特に大切なのは、決まった時間に必ず通わなければならない環境ではなく、体調の良い時間帯を選んで通所できるかどうかという点です。午前中の登校が難しくても、午後から夕方にかけて元気になる子であれば、放課後の時間帯を活用できる放課後等デイサービスは、学校とは違う形で社会とのつながりを保てる場所になり得ます。

尼崎市内で探す場合は、自宅や学校からの距離だけでなく、体調が優れない日に無理なく移動できるかどうかも判断材料になります。送迎の有無や教室数が複数あるかどうかは、体調に波がある子どもほど選択肢の広さとして効いてくる部分です。見学の際には、実際の通所時間の柔軟さや、当日の体調に応じて過ごし方を変えられるかどうかを、具体的に質問してみるとよいでしょう。

POINT
尼崎市内で施設を探す際は、体調の波に応じた柔軟な利用時間に対応しているか、少人数での対応が可能かどうかを、見学時にあらかじめ確認しておくと安心です。

Kid'sTECHが行う起立性調節障害への配慮

尼崎市内には、株式会社プラスイノベーションが運営する放課後等デイサービス「Kid'sTECH(キッズテック)」があります。2016年に国内で初めてIT療育型の放課後等デイサービスとして開設され、プログラミングやデザインを通じた療育を行っている点が特徴です。尼崎本校のほか、玉江橋教室、武庫之荘教室など、尼崎市内に複数の教室を展開しています。

少人数・静かな環境が集中を後押しする

起立性調節障害の子どもは、立ちくらみや倦怠感に加えて、大きな音や強い刺激で疲れやすい傾向を持つ場合があります。Kid'sTECHは少人数制での教室運営を行っており、パソコンに向き合う個別作業を中心としたプログラム構成のため、静かな環境で自分のペースを保ちやすいという特徴があります。 個別最適化された学習進度 を基本としているため、通所した日ごとの体調差にも対応しやすい設計といえるでしょう。

得意を伸ばす学びが自己肯定感を取り戻すきっかけになる

学校を休みがちになると、勉強の遅れそのものよりも、「できないこと」を積み重ねてしまった自己評価の低下が大きな課題になります。Kid'sTECHでは、達成を可視化するトークンエコノミー法を取り入れ、ゲーム開発やITデザインなど本人の興味に沿った学びを通じて、成功体験を積み上げるスタイルを採用しています。得意分野からアプローチすることで、学びそのものへの苦手意識を和らげやすくなる点は、支援の設計として理にかなっているといえます。臨床心理士や公認心理師が常駐しているため、学習面だけでなく気持ちの面のフォローも受けられます。

「発達に凸凹がある子どもたちの弱みを、強みに変える」という考え方は、Kid'sTECHの運営全体に通じる姿勢です。日本初のIT療育型放課後等デイサービスとして2016年に始まった取り組みは、その後読売テレビや神戸新聞などでも取り上げられており、福祉と教育、ITを組み合わせた事例として一定の社会的な関心を集めてきました。とはいえ、メディア露出そのものよりも大切なのは、日々の通所のなかでお子さま一人ひとりの状態に合わせた対応ができるかどうかという点でしょう。

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デイサービスの先にある進路の選択肢

起立性調節障害の症状は成長とともに軽快していくケースが多い一方、進学や就労のタイミングで新たな課題に直面することもあります。株式会社プラスイノベーションは、Kid'sTECHでの療育にとどまらず、年齢や状況に応じた複数の支援サービスを尼崎市内で展開しており、成長段階に合わせて次の支援へつなげられる体制を築いています。

サービス名 主な対象 内容
Kid'sTECH 小学1年生〜高校3年生 放課後等デイサービスとしてのIT療育
MIRAIZ 不登校・発達障害等の小中学生 尼崎市認定フリースクール、出席扱い対応
CYBER TECH ACADEMY 精神障害・発達障害等のある方 IT就労に向けた自立訓練(最長2年)
ワークリンク尼崎 知的・精神・発達障害のある方 IT・パソコン業務特化型の就労継続支援B型

学校に登校できない期間が続く場合には、尼崎市認定フリースクール「MIRAIZ」が学校との連携によって出席扱いに対応できることがあり、学びの空白を埋める選択肢になります。また、高校生以降にIT分野での就労を目指す場合は、自立訓練校「CYBER TECH ACADEMY」や、就労継続支援B型「ワークリンク尼崎」など、成長段階に応じた次の支援先も同じグループ内に用意されています。

なかでも実務的な特徴といえるのが、自社のITソリューション事業部がKid'sTECHやCYBER TECH ACADEMYの卒業生の就労先としても機能している点です。療育を受けた先に「働く場所がない」という不安は、保護者にとって早い段階から抱えやすい悩みですが、療育から就労までを同じグループ内で見通せることは、進路を考えるうえでの安心材料のひとつになるはずです。

家庭でできる向き合い方の工夫

放課後の居場所づくりと並行して、家庭での関わり方も回復を後押しする要素になります。一般的に挙げられる工夫として、次のようなものがあります。

  • 起立時は段階を踏んでゆっくりと体を起こす
  • 日中はできる範囲で体を動かす時間をつくる
  • 就寝時間を含めた生活リズムを一定に保つ
  • 水分と塩分を意識してとる

起立時をゆっくりにするのは、急に立ち上がることで血圧が下がりすぎるのを防ぐためですし、日中に体を動かす時間を確保するのは、自律神経の働きにメリハリをつける狙いがあります。生活リズムや水分・塩分の摂取についても、体内の血液量や血圧の調整を助ける基本的な工夫として知られています。ただし、これらはあくまで生活面での工夫にとどまります。症状の程度によっては医療機関での診断や治療が必要になる場合もあるため、起立性調節障害が疑われるときは、まず小児科や心療内科を受診したうえで、学校や福祉サービスとどう組み合わせるかを検討する流れが望ましいでしょう。

注意事項
放課後等デイサービスは医療機関ではなく、診断や治療を行う場ではありません。体調に不安がある場合は、医療機関への受診を優先したうえでご相談ください。
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家庭だけで抱え込まず、まずは専門スタッフにご相談ください

株式会社プラスイノベーションにご相談ください

株式会社プラスイノベーションは2016年に設立され、尼崎市東難波町を拠点に、放課後等デイサービス「Kid'sTECH」をはじめ、フリースクール「MIRAIZ」、自立訓練校「CYBER TECH ACADEMY」、就労継続支援B型「ワークリンク尼崎」など、療育から就労までを一貫して支援する事業を展開しています。「発達に凸凹がある子どもたちの未来を、私たちで創造する」という考え方のもと、臨床心理士や公認心理師が常駐する体制を整え、起立性調節障害を含む特性のあるお子さまとご家族に向き合ってきました。尼崎本校をはじめ玉江橋・武庫之荘の各教室、東京都大田区の教室など、拠点を広げながら30名ほどのスタッフで運営されています。

起立性調節障害の子どもへの向き合い方に、決まった正解はありません。それでも、学校以外の居場所や、成長段階に応じた支援先をあらかじめ知っておくことは、家庭にとって大きな支えになるはずです。体調の波と付き合いながら学び続けられる場所があるかどうかは、本人にとっても保護者にとっても、日々の安心感を左右する部分だと思います。尼崎市内で放課後等デイサービスの利用を検討している方は、まず見学や相談から始めてみてはいかがでしょうか。

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